15日の日経平均は続落。32.12円安の19577.38円(出来高概算16億5000万株)で取引を終えた。連邦公開市場委員会(FOMC)のほか、オランダでは注目されている欧州の一連の選挙の先陣を切って議会選挙が行われる。この結果を見極めたいとする流れのなか、利食い優勢の展開から始まった。その後19503.74円まで下げる場面もみられたが、19500円は下回らずに、下げ渋りをみせた。結局、日経平均は小幅ながら続落で取引を終えているが、日中の高値水準と、底堅さが意識されている。もっとも、イベントを控えた模様眺めムードのなか、売買代金は今年2番目の低水準だった。

明日はFOMCの結果およびイエレンFRB議長の見解により、利上げペースへの思惑が相場の変動要因になろう。米紙WSJが実施したエコノミスト調査では、回答者のほぼ全員が今週のFOMCで利上げすると予想し、大多数が6月に今年2度目の利上げに動くとの見方を示した。年4回への見方が高まるようだと、日経平均はもち合いレンジの上限を突破してくる可能性がありそう。

また、オランダ議会選挙は明日の午前中には結果が判明する。これまでのようなサプライズがないとも言えないが、市場はサプライズからの波乱展開に対する修正の早さも目立っている。最新の世論調査では、今のところ反EU・反移民を掲げるウィルダース氏がオランダのEU離脱を実現させるのは事実上不可能だとの見方が大勢のようである。これまでのようなサプライズがないとも言えないが、市場はサプライズからの波乱展開に対する修正の早さも目立っている。アク抜けを意識したいところである。



<AK>

情報提供元: FISCO
記事名:「 一先ずアク抜けを意識【クロージング】