14日の米国株式相場は下落。ダウ平均は44.11ドル安の20837.37、ナスダックは18.97ポイント安の5856.82で取引を終了した。2月にサウジアラビアが原油の減産基準を緩和したことが報じられ、原油相場が下落し売りが先行。しかし、本日は米北東部への猛吹雪で閑散取引となったほか、明日のFOMC結果発表や、イエレン議長による追加利上げ見通しへの見解を見極めたいとの思惑から下値も限られた。セクター別では、自動車・自動車部品やメディアが上昇する一方で運輸やエネルギーが下落した。

製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は著名投資家のビル・アックマン氏が運用する投資ファンドが保有株を全て売却し、大幅下落。原油相場の下落を受けてサウスウエスタン・エナジー(SWN)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連会社が軟調推移。米北東部を直撃した猛吹雪で、航空便のキャンセルが相次ぎ、デルタ航空(DAL)やアメリカン航空(AAL)、ユナイテッド・コンチネンタル(UAL)など航空株に売りが広がった。一方で、エンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受けて、買われた。

今回のFOMCでは、先日発表されたベージュブックや雇用統計が良好な内容となっており、利上げはほぼ確実な状況だ。予算関連法案の成立が秋頃になると見込まれる中、今後の追加利上げペースを含む政策見通しについて、金融当局が強気な姿勢を示すかが焦点となる。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウは44ドル安、原油安を嫌気