3日の日経平均は反落。95.63円安の19469.17円(出来高概算17億1000万株)で取引を終えた。2日の米国市場では、前日の大幅な上昇の反動もあり、NYダウは100ドルを超える下げとなった。この流れから利食いが先行。3月の米利上げ確率が上昇するなか、3日に予定されているイエレンFRB議長講演に関心が向かっている。前日終値を挟んでの下値の堅さも意識されていたが、大引けにかけてはイエレン議長講演を前にポジション調整の動きも強まり、やや下げ幅を拡大。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは鉱業、石油石炭、建設、不動産、金属製品、その他金融、陸運、卸売が下落。一方で、「ニンテンドースイッチ」が発売された任天堂<7974>が終日堅調な展開となり、その他製品が上昇率トップだった。

引き続き米国の利上げの行方が変動要因になりそうだ。まずは3日のイエレン議長講演による市場の反応が週明けの動きに反映されよう。その後も週末の米雇用統計に向けて、利上げへの思惑が変動要因になりそうだ。その他、週末にメジャーSQが予定されている。今週の日経平均の上昇によって19500円固めが意識されるが、波乱も警戒しておく必要があろう。SQ通過後は期末要因で機関投資家は動けなくなるため、引き続き中小型株が活躍する相場展開だろう。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 引き続き中小型株が活躍する相場展開か【クロージング】