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1日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・トランプ演説の判断は今晩の米国頼み、こう着相場継続か
・ドル円は113円16銭付近、小動き、米大統領は減税とインフラ投資に言及
・三井金属、三菱UFJ、千葉銀などの投資評価変更
■トランプ演説の判断は今晩の米国頼み、こう着相場継続か
日経平均は続伸。103.57円高の19222.56円(出来高概算10億株)で前場の取引を終えている。2月28日の米国市場はトランプ大統領の議会演説を控えるなか、NYダウは13営業日ぶりに反落となった。一方で、シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円高の19180円、円相場は1ドル113円台と円安に振れて推移するなか、買い戻しとみられる動きをみせている
前引け際にトランプ大統領の議会演説が予定されているが、市場はそれを前にアク抜けを想定した値動きのなか、日経平均は一時19300円を回復する場面をみせている。ただ、前引けにかけては見極めたいとのムードもあってか、19200円処と上げ幅を縮めている。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が若干上回っているが、値上がり、値下がり数はほぼ拮抗。セクターでは保険、機械、石油石炭、情報通信、化学、電気機器が上昇。半面、海運、鉱業、その他金融、非鉄金属、パルプ紙が小安い。
大阪225先物は19200-19270円辺りで推移しており、トランプ大統領の議会演説が続く中、大きな動きはみせていない。現物の後場取引前後にどういったトレンドをみせてくるかが注目される。もっとも、実際の米国の反応を確認するまでは強弱を判断するのは難しく、後場はこう着感が強まりやすいだろう。ショートカバーとみられる動きがあったことから、大引けにかけてはポジション調整からやや軟調に推移する可能性はありそうだ。
その為、インデックスのインパクトを受けやすい値がさ株の動向を睨みつつ、短期資は中小型株辺りにシフトしやすいとみられる。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は113円16銭付近、小動き、米大統領は減税とインフラ投資に言及
ドル・円は113円付近で小動き。トランプ米大統領は11時すぎに始まった議会演説で、中間層を対象とした減税のほか1兆ドル規模のインフラ投資に言及した。議会演説では国内経済を立て直すための経済政策を提示したが、具体性は弱く市場の反応は鈍い。また、保護主義的な通商政策を強調したことは、ドル売り材料になりかねない。
ここまでのドル・円の取引レンジは112円76銭から113円38銭、ユーロ・円は119円23銭から119円70銭、ユーロ・ドルは1.0555ドルから1.0590ドルで推移した。
12時10分時点のドル・円は113円16銭、ユーロ・円は119円59銭、ポンド・円は140円06銭、豪ドル・円は86円78銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・エムビーエス<1401>、ソフトブレーン<4779>、オウチーノ<6084>など8社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・三井金属<5706>、三菱UFJ<8306>、千葉銀<8331>などの投資評価変更
・トランプ米大統領
「ポジティブで真の移民制度の改革は可能
「NATO加盟国に公正な負担を要求へ」
「国境の壁の建設を予定より早期に始める」
「米国内でテロの足掛かりを構築することは許さない」
・中国2月財新製造業PMI:51.7
・ロシア外務省
「対米関係改善で過度の期待や幻想を抱いていない」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・特になし
<海外>
・14:00 印・製造業PMI(2月) 50.4
<SK>