27日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は15.68ドル高の20837.44、ナスダックは16.59ポイント高の5861.90で取引を終了した。トランプ大統領の議会演説を明日に控えて、発言内容を見極めたいとの思惑から売りが先行。原油相場の上昇に加えて、州知事との会談でインフラ投資への意欲を示したことが好感されたものの、総じて上値の重い展開となった。セクター別では、自動車・自動車部品やエネルギーが上昇する一方で電気通信サービスや食品・生活必需品小売が下落した。

アパレルのケイト・スペード(KATE)は、同業のマイケル・コース(KORS)や革製品のコーチ(COH)への身売り検討が報じられ、上昇。トランプ大統領が州知事との会談で防衛費拡大に言及したことで、航空・防衛などの複合企業であるロッキード・マーティン(LMT)やノースロップ・グラマン(NOC)、航空機のボーイング(BA)などが堅調推移。携帯端末のアップル(AAPL)は、著名投資家のウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイが1月に保有株式をそれまでの2倍以上に買い増したことが明らかとなり、買われた。一方で、電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)はゴールドマン・サックスによる投資判断引き下げを受け、下落した。

旅行予約サイトのプライスライン(PCLN)はマーケット終了後に10-12月期決算を発表、売上高、一株利益ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウは15ドル高、議会演説を控えて小動き