22日の日経平均は小幅に反落。1.57円安の19379.87円(出来高概算21億7000万株)で取引を終えた。祝日明けの米国市場ではNYダウが8営業日続伸で連日の最高値更新となった。原油相場の上昇や、近く発表が予定される減税策への期待から終日堅調推移に。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円高の19445円であり、これにサヤ寄せする格好から日経平均は19400円を回復して始まった。

しかし、本日の米FOMC議事録の内容のほか、28日に米上下院両院が開催する合同会議でトランプ大統領による議会演説が予定されており、政権運営の方針を示すとみられており、これを見極めたいとする模様眺めムードも強い。そのため、寄付きを高値にこう着感の強い相場展開となった。

東芝<6502>が20%を超える上昇となるなか、売買代金トップに。不安要因が払拭された訳ではないが、一部報道を受けて、短期筋の値幅取り狙いの資金なども集中したとみられる。流動性が高いこともあって、まとまったロットでの売買も出やすいようだ。ただ、この影響もあり、その他は小動きに推移している。海運セクターが上昇率トップになるなど、FOMC議事録の公表を前に、ショートカバー等も意識されていた。

まずはFOMC議事録の内容を受けた為替市場の動向に反応をみせてくることになろう。しかし、結局のところは2月末に控えているトランプ大統領の議会演説を見極めたいところであり、引き続きこう着感が強まりやすいだろう。東芝が再び不安定な値動きになるようだと、センチメントを悪化させてくる可能性もある。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 FOMC議事録通過もこう着レンジ突破の威力はないか【クロージング】