21日のドル・円相場は、東京市場では113円09銭から113円71銭で推移。欧米市場でドルは113円78銭まで上昇し、113円64銭で取引を終えた。

本日22日のドル・円は、主に113円台後半で推移か。米国株高を意識したリスク選好的な取引は継続するとみられる。日経平均株価が強い動きを見せた場合、ドル・円は114円台に上昇する可能性がある。

市場関係者の多くは、22日(日本時間23日午前4時)に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録(1月31日-2月1日開催分)の内容を注目している。タカ派的な内容だった場合、3月利上げの可能性はやや高まるとの声が聞かれている。

21日発表された2月のマークイット米製造業PMIとサービス業PMIはいずれも市場予想を下回ったことから、3月利上げは時期尚早とみられている。しかしながら、トランプ大統領が今月中に税制改革案を公表した場合、3月の米連邦公開市場委員会でその影響について議論されることは間違いないとみられており、FOMCの金利予測が変更される可能性もある。

米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は21日の講演で、「トランプ政権の財政策にかかわらず2017年内の利上げは3回が適切」との考えを表明したが、トランプ政権がドル高に対する懸念を表明しない場合、3月利上げの思惑はやや強まることが予想される。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:株高継続で114円台に上昇も