17日の日経平均は続落。112.91円安の19234.62円(出来高概算20億2000万株)で取引を終えた。16日の米国市場はNYダウが6日続伸となるものの、シカゴ日経225先物は19300円を下回っていたほか、円高が重しとなるなか、日経平均は3ケタの下落から始まった。また、トランプ大統領の経済政策の具体的な内容を見極めたいほか、東芝<6502>の東証2部降格の可能性が高まり、インデックスに絡んだヘッジ売り等が警戒されている。好決算企業など個別に材料が出ている銘柄には資金が向かっているが、全体としてはこう着感の強い相場展開が続いた。

日経平均は一時19200円を割り込む場面もみられ、25日線レベルまで下げてきている。心理的な支持線として意識される水準でもあり、一先ず底堅さが意識されそうである。また、任天堂<7974>が売り先行後に上昇に転じるなど、売り込まれていた銘柄等への買い戻しなども意識されやすい水準であろう。

もっとも東芝問題による需給面での影響が警戒されるなか、指数インパクトの大きい値がさ株などは手掛けづらいところ。そのためインデックスに振らされ難い中小型株などに個人主体の資金が向かいやすいだろう。マザーズでトレンドの強い銘柄や足下で調整をみせていた銘柄等に関心が集まりそうだ。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ銘柄辺りに関心が向かうか【クロージング】