8日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は35.95ドル安の20054.34、ナスダックは8.24ポイント高の5682.45で取引を終了した。原油相場の下落を受けて売りが先行。トランプ政権に対する政策実現への懐疑的な見方が強まり、米国債利回りが下落したことで金融セクターに売りが集中したが、原油相場の回復に伴い下げ幅を縮小した。セクター別では、耐久消費財・アパレルや小売が上昇する一方で銀行や各種金融が下落した。

医薬品メーカーのギリアド・サイエンシズ(GILD)は、決算発表で17年度におけるC型肝炎薬の販売減少見通しを受け、下落。政権運営への先行き不透明感からモルガン・スタンレー(MS)やゴールドマンサックス(GS)などの金融各社が軟調推移。一方で、短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、上昇。製薬のアラガン(AGN)やメディア大手タイムワーナー(TWX)は決算内容が好感され、買われた。

イランのザンギャネ石油相は、OPEC(石油輸出国機構)加盟国が適正な原油相場を1バーレル60ドルと考えていることから、下期まで減産を継続すべきとの考えを示した。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウは35ドル安、金融銘柄に売りが広がる