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1日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・決算評価にみる物色意欲の強さ
・ドル・円は113円03銭、戻り鈍い、警戒感は継続
・住友林業、三菱自、コナミなど21社の目標株価変更
■決算評価にみる物色意欲の強さ
日経平均は小幅に下落。0.60円安の19040.74円(出来高概算10億6000万株)で前場の取引を終えた。1月31日の米国市場はトランプ政権の政策運営への先行き不透明感から売りが先行し、NYダウは100ドル超の下げとなった。この流れを受けて、日経平均は節目の19000円を下回って始まった。ただ、その後は前日の300円を超える下げに対する自律反発の流れとなったほか、決算発表の前半のヤマ場を通過し、電子部品株などには上方修正を材料視した買いが向かう展開に。さらに、トランプ米大統領がFacebookライブで生放送を行うと伝えられるなか、一時19068.29円とプラスに転じる場面もみられた。ただ、ライブ終了後はこう着感の強い相場展開となるなか、日経平均は19000円処での底堅さが意識されてきていた。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は113円03銭、戻り鈍い、警戒感は継続
1日午前の東京外為市場では、ドル・円は戻りの鈍い展開。米国のトランプ政権の円安誘導政策への批判で警戒感が続いている。
トランプ大統領が日本の円安誘導を批判する発言を受け、ドル・円は前日海外市場で112円07銭まで下落。今日のアジア市場でドルは値を戻す展開となった。朝方112円64銭を付けた後は一時113円15銭まで上昇した。
ただ、日経平均株価はプラス圏に切り返した後に失速し、前日終値付近で前引けたことでドルの戻りのペースは鈍い。ランチタイムの日経平均先物はプラス圏推移のため、日本株高を維持すればドルは値を戻す見通しだが、警戒感で上昇ペースは鈍い見通し。
ここまでのドル・円の取引レンジは112円64銭から113円15銭、ユーロ・円は121円61銭から122円10銭、ユーロ・ドルは1.0788ドルから1.0805ドルで推移した。
12時20分時点のドル・円は113円03銭、ユーロ・円は122円03銭、ポンド・円は142円14銭、豪ドル・円は85円44銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・日食品<2892>、DMP<3652>、コスモス電<6772>など7社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・住友林業<1911>、三菱自<7211>、コナミ<9766>など21社の目標株価変更
・安倍首相
「(経済関係に関し米国と)大きな枠組みでしっかり話をしていきたい」
・菅官房長官
「(円安政策について)為替レートを目標にしていない」
・浅川財務官
「日本金融政策はデフレ脱却のため」
「為替の過度な変動は望ましくないとの立場は変わらず」
・イングリッシュNZ首相
「9月23日に総選挙を実施」
・NZ10-12月期失業率:5.2%(予想:4.8%、7-9月期:4.9%)
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・14:00 基調的なインフレ率を捕捉するための指標(日本銀行)
<海外>
・14:00 印・製造業PMI(1月)
<SK>