南アランド・円は弱含み、足元は8円40銭付近でもみ合う展開。ズマ大統領が内閣改造を検討中との報道を嫌気したランド売りが観測される。南アでは、ゴーダン財務相の歳入庁長官時代の不正疑惑に関連して閣内で対立が続き、ズマ氏に対する辞任要求も強まっている。日本時間21時に与党アフリカ民族会議(ANC)の執行部が記者会見し、定例会議の内容などを報告する見通し。政局流動化なら一段のランド売りが強まりそうだ。

 ドル・円は114円70銭付近で推移。欧州株安が続き、米国10年債利回りも2.49%台で上げ止まっており、ドル買い・円売りは後退気味になっている。

 ここまでのドル・円の取引レンジは114円64銭から114円94銭。ユーロ・円は122円61銭から122円94銭、ユーロ・ドルは1.0687ドルから1.0702ドルで推移。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 欧州為替:ランド・円は弱含み、政局含みの内閣改造報道を嫌気