25日のドル・円相場は、東京市場では113円99銭から113円38銭で推移。欧米市場でドルは113円04銭まで下げた後に113円94銭まで買われたが、113円28銭で取引を終えた。

本日26日のドル・円は、113円台で推移か。欧米株高や米長期金利の上昇を意識してリスク選好的なドル買いは継続する見込み。

25日の欧米市場では主要国の株高を意識した取引が観測されたが、ドルは伸び悩んだ。米国債、金先物は株高を意識して弱含みとなった。米長期金利の上昇は金先物の下落を促す要因となったが、ドル相場を押し上げることはできなかった。

市場関係者の間からは、「株式は強い動きを見せているが、トランプ政権の不確実性が完全に払拭されたわけではない」、「通商問題を巡って米中間の対立は深まる可能性がある」との声が聞かれている。米上院民主党のシューマー院内総務が中国を為替操作国として認定するよう要請したことも市場関係者の間で警戒されている。

為替操作国と認定する3つの基準のうち、対米貿易黒字だけが抵触し、「GDP比3%超の経常黒字が続いていること」や「持続的かつ一方的な為替介入を行っていること」の基準は満たしていないことから、中国が為替操作国として認定されることはないとみられている。ただ、中国の対米黒字額は突出しているため、米国の製造業保護を目的とする何らかの措置が導入される可能性は否定できないとの声が聞かれている。人民元相場が米ドルに対して大幅高となる可能性が浮上した場合、米ドル安・円高が急速に進行するとの見方も出ている。





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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:欧米株高や米長期金利上昇を意識してリスク選好的なドル買い継続へ