日経平均は大幅に反発。269.51円高の19057.50円(出来高概算19億3000万株)で取引を終えた。24日の米国市場はトランプ政権によるインフラ投資拡大期待を背景にNYダウは3ケタの上昇となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比195円高の19035円となり、これにサヤ寄せする格好から19000円を回復して始まった。また、円相場は1ドル113円台後半と、前日から1円程度の円安に振れていることも安心感につながり、日経平均は寄付き直後には一時19133.18円まで上げ幅を広げる場面もみられた。

ただ、戻り待ちの売り圧力も意識されるなか、その後はこう着感の強い展開に。大引けでは3日ぶりに19000円を回復しているが、午後の値幅は70円程度だった。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1500を超えており、全体の76%を占めている。セクターでは鉄鋼、機械、非鉄金属、ガラス土石、輸送用機器、化学、電気機器、金属製品が堅調。半面、その他金融、食料品、建設が小安い。

日経平均は19000円を回復してきたが、シグナルは好転しておらず、価格帯別出来高が膨れている19000-19300円処を突破する必要があるだろう。とはいえ、週初の下落部分をあっさり吸収しており、地合いは悪くない。トランプ新政権の動向に振らされやすいとはいえ、設備投資関連等へは中国の省力化投資の流れもあり、押し目買い意欲は強いと考えられる。

また、本日のようなトランプ物色を窺わせる局面においては、通常であれば中小型株は幕間つなぎ的として見送られやすい。ただ、本日も中小型株への物色は活発であり、個人主体の物色意欲の強さが窺える。強弱感が対立しやすい水準ではあろうが、押し目拾いのスタンスは継続であろう。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 押し目拾いのスタンスは継続【クロージング】(修正)