5日の日経平均は反落。73.47円安の19520.69円(出来高概算20億4000万株)で取引を終えた。米株高の流れを受けて19600円に乗せて始まり、連日で昨年来高値を更新。ただ、寄付き後に19615.40円まで上げ幅を拡大させたが、その後は円相場が1ドル116円前半への円高に振れてきたこともあり、次第に前日の大幅な上昇に対する利益確定の流れに向かった。とは言え下値の堅さが意識されるなか、午後には一時19500円を下回る場面もみられたものの、大引けでは19500円をキープしている。

セクターでは情報通信、空運、サービス、医薬品、保険が堅調。半面、鉱業、金属製品、鉄鋼、パルプ紙、非鉄金属が一服となった。トランプ政権に対する期待のほか、ADP全米雇用報告やISM非製造業景況指数の発表が予定されており、週末には雇用統計を控えているため、これを見極めたいとのムードがありそうだ。

予想を上回る内容からドル高・円安の流れが強まるとみられているが、足元で115円台への円高に振れていることもあり、1ドル120円乗せへの期待は後退してきているとみられ、一先ず利益を確定させてくる動きも意識しておく必要がありそうだ。相対的に出遅れているセクターや銘柄、テーマ株等に値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。



<AK>

情報提供元: FISCO
記事名:「 1ドル120円遠のき、一先ず利益を確定させてくる動き【クロージング】