4日のドル・円相場は、東京市場では117円54銭から118円19銭まで上昇。欧米市場でドルは一時117円06銭まで反落し、117円25銭で取引を終えた。


本日5日のドル・円は、主に117円台で推移か。米国株は続伸したが、米長期金利は上げ渋った。日経平均株価に大きな動きがない場合、ドルは117円台後半で上げ渋る展開も予想される。


4日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事録(12月13-14日開催)によると、会合ではトランプ次期政権で実施されるとみられる財政刺激策が経済に与える影響について議論されたもようだ。インフレの急速な進行を防ぐために利上げペースは速まる可能性があるとの見解が示されたことも判明した。


市場関係者の多くは、トランプ次期政権による財政拡張策によってインフレは加速すると予想しており、FOMC議事録の内容は想定の範囲内との声が聞かれている。ただし、数名のメンバーは「ドル高が経済成長を鈍化させる可能性がある」と指摘しており、利上げとドル高が米経済に与える影響は小さくないことも確認された。


トランプ次期政権の経済・財政政策の全容が判明するまでは、経済の先行きについて予断を持てない状況が続くことになりそうだが、ドル高進行が問題視される可能性は残されており、明確なドル買い材料が提供されない場合、投機的な円売り・ドル買いが一段と拡大する可能性はやや低下したとみられる。





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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利伸び悩みでドル上げ渋りの可能性