4日のニューヨーク外為市場でドル・円は、117円06銭まで下落後、一時117円75銭まで戻す場面があったが、117円25銭で引けた。米連邦公開市場委員会(FOMC)(12月開催分)の議事録公表を控えてポジション調整目的のドル売りが優勢となった。FOMC議事録では、トランプ次期政権による経済政策の影響への著しい不透明感が強調されたものの、財政政策による成長の上振れリスクが指摘されたことや、多くが速やかな利上げが必要になる可能性があると判断していることが明らかになると、米債利回りやドル相場は反転した。

ユーロ・ドルは、1.0428ドルから1.0500ドルまで上昇し、1.0490ドルで引けた。ユーロ圏の12月消費者物価指数は3年ぶりの高水準に達したため、ユーロのショートカバーが加速した。ユーロ・円は、122円51銭から123円12銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.2269ドルから1.2353ドルまで上昇した。ドル・スイスは、1.0264フランから1.0202フランへ下落した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ドル伸び悩み、ポジション調整売りが上値を抑える