30日の日経平均は3日続落。30.77円安の19114.37円(出来高概算16億6000万株)で大納会の取引を終えた。米株安や円高が嫌気され、12月9日以来の19000円を下回って始まった。その後は19000円を挟んでの推移が続くなど、日銀のETF買い入れに対する思惑から下げ渋りをみせている。午後に入るとETF買い入れ観測からプラスに転じると、一時19176.81円まで上げ幅を拡大させている。しかし、大引け間際に持ち高調整の売りが出ており、結局、日経平均は小幅ながら3日続落だった。

日経平均の2万円乗せは来年に持ち越されたが、節目の19000円はキープしたほか、年間では5年連続で上昇となった。5年連続はバブル崩壊後では最長であり、来年への期待が映る格好である。年後半の失速でやや警戒感はあるが、年初安への警戒もあったとみられ、持ち高調整の動きがみられた。トランプ次期米大統領の就任でいったん達成感も意識されそうだが、依然として中小型株などは出遅れ感が目立っており、水準訂正の流れは意識されそうだ。節税対策の売り一巡から、米国の1月アノマリーによる上昇も意識されよう。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 5年連続上昇はバブル崩壊後では最長【クロージング】