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29日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:出遅れ感のある中小型株に資金が向かいやすい
■外資系証券の注文動向:差し引き60万株の買い越し
■前場の注目材料:ソニー、有機ELテレビ世界展開
■出遅れ感のある中小型株に資金が向かいやすい
29日の日本株市場は、売り先行の展開になろう。28日のNY市場は全面安商状となり、NYダウは100ドルを超える下落となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比105円安の19325円となり、これにサヤ寄せする格好から売りが先行しよう。
ただし、売り一巡後は底堅さが意識されやすい。米国では悪材料で下げた訳ではなく、商いが閑散のなか、トランプ次期大統領による経済政策の発表を控え、いったん利益確定の売りが広がる展開だった。日本株市場も商いが細るなか、相対的に大型株には利益確定が広がり、個人主体による中小型株物色にシフトしていた。
押し目買い意欲は強いとみられるほか、日銀のETF買い入れによる需給が下支えとなることも考えられる。テクニカル面でも5日線に上値を抑えられる格好での調整がみられていたため、想定内といったところであろう。引き続き、出遅れ感のある中小型株に資金が向かいやすそうである。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き60万株の買い越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り550万株、買い610万株、差し引き60万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
12月21日(水):140万株の売り越し
12月22日(木):430万株の売り越し
12月26日(月):120万株の売り越し
12月27日(火):10万株の売り越し
12月28日(火):280万株の売り越し
■前場の注目材料
・NYダウは下落(19833.68、-111.36)
・NY原油は上昇(54.06、+0.16)
・小林製薬<4967>、19年12月期までの3年間でM&Aに約300億円
・モリタ<6455>、ゴミ収集車25%増産
・SUMCO<3436>や信越化<4063>などシリコンウエハーメーカー、17年1月から値上げへ
・ソニー<6758>、有機ELテレビ世界展開
・電通<4324>の石井社長、来月辞任へ
・東芝<6502>、時価総額でシャープ<6753>下回る
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 日銀金融政策決定会合における主な意見(12月19、20日分)
<海外>
・特になし
<WA>