28日の日経平均は小反落。1.34円安の19401.72円(出来高概算13億1000万株)で取引を終えた。12月の配当落ちの影響が28円ほどと言われており、それを除けは底堅さが意識されている状況。ただ、市場参加者が限られるなか、日経平均は5日線に上値を抑えられたほか、メガバンクのほか、指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>が弱含みとなっており、神経質にさせた。

一方で、実質2017年相場入りとなるなか、個人やディーラーなどのフットワークは軽くなっているとみられる。そのため、物色資金は中小型株にシフトしており、規模別指数では大型株指数がマイナスとなる半面、小型株指数の強さが目立った。東証1部の値上がり数は1400を超えており、全体の7割を占めている。

日経平均は底堅さが意識されていたが、やはりメガバンクなど金融セクターが強い動きをみせてこないと、先高期待が強まりづらいであろう。値上がり数が7割を占めているものの、日経平均はマイナスとなっており、上値追いは慎重になりやすい。この状態が続くようだと、中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きが中心になりそうだ。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均はマイナスも値上がり数は7割占める【クロージング】