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22日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日銀ETF買い入れ VS 持ち高調整の売り
・ドル・円は117円58銭付近、ドル・円はもみあい、調整中心で方向感は乏しい
・トヨタ、三菱自動車など21社の目標株価変更
■日銀ETF買い入れ VS 持ち高調整の売り
日経平均は続落。31.05円安の19413.44円(出来高概算9億3000万株)で前場の取引を終えた。21日の米国市場は欧州の下落影響から反落となった流れを受けて、日経平均は19400円を下回って始まり、その後下げ幅は一時100円を超える場面もみられた。ただし、下値を売り込む流れにもならず、寄付き直後につけた19327.51円を安値に、その後は19400円を挟んでのもち合いとなった。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは鉱業、繊維、ガラス土石、水産農林、金属、石油石炭、非鉄金属が上昇。半面、海運、銀行、精密機器、保険、その他製品、電力ガス、その他金融が下落。
日経平均は下げ幅を縮めており、日中高値で前場の取引を終えている。5日線レベルでの攻防であり、底堅さが意識される。TOPIXも寄付き近辺まで下げ渋りをみせており、午後の日銀のETF買い入れを意識した感はある。そのため、後場の寄付き直後の動向に市場の関心が集まりそうである。
ただし、3連休を控えて持ち高調整の売りも意識されるところである。ETF期待の先回り的な買いも意識されていることもあって、戻りの鈍さが意識されてくると、反対に利益確定の流れが強まる展開には注視しておく必要がありそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は117円58銭付近、ドル・円はもみあい、調整中心で方向感は乏しい
22日午前の東京外為市場では、ドル・円はもみあい。年末年始の休暇モードに入りポジション調整が中心となっており方向感の出にくい展開となった。
ドル・円は117円半ばを挟んだ値動きが続いた。国内勢のドル買いで一時117円71銭まで上昇したが、前日の取引同様に117円台後半以上では利益確定売りが強く、上値を抑えられたようだ。
ランチタイムの日経平均先物は弱含んでいるが、日経平均が反転すればドル買い再開の可能性はあろう。ただ、年末年始の休暇モードに入りポジション調整中心の取引となっており、方向感の乏しい展開が続きそうだ。
ここまでのドル・円の取引レンジは117円41銭から117円71銭、ユーロ・円は122円48銭から122円83銭、ユーロ・ドルは1.0424ドルから1.0445ドルで推移した。
12時25分時点のドル・円は117円58銭、ユーロ・円は122円72銭、ポンド・円は145円39銭、豪ドル・円は85円18銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・トヨタ<7203>、三菱自動車<7211>など21社の目標株価変更
・1位ファーストリテ<9983>、2位はオリンパス<7733>となり、2銘柄で日経平均を約25円押し下げ
・Dデザイン<4764>、富士通コンポ<6719>がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・麻生財務相
「外為特会の剰余金、一般会計への全額繰り入れても影響は大きくない」
・石原経済再生相
「円安基調が続けば法人税の収入減は考えにくい」
☆後場の注目スケジュール☆
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・特になし
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・特になし
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