21日の日経平均は反落。50.04円安の19444.49円(出来高概算21億株)で取引を終えた。米国株高の流れを受けて買い先行で始まると、寄付き直後には一時19592.90円まで上げ幅を広げる場面もみられた。ただし、その後は利益確定の売り等も出やすく、こう着感の強い展開に。

TOPIXの前引けが0.01pt安となり、午後は日銀のETF買い入れへの期待があったが、前日のような強い値動きとはならず、戻り待ちの売り圧力が次第に強まる展開となった。とはいえ、後場半ばには一時19400円を下回ったが、5日線レベルを支持線に大引けにかけてやや下げ幅を縮めるなど、底堅さが意識されている。

前引けのTOPIXが0.01pt安ではあったが、日銀のETF買い入れは観測されなかったようである。市場参加者が限られており、指値状況の薄いところを短期筋の売買に振らされやすく、底堅いとはいえ手掛けづらさが意識されやすい。

また、朝方強い値動きをみせていた自動車やメガバンクについても、利食いの動きが強まってきており、物色対象が絞りづらくなってきている。IPOの好調から短期資金はIPOに集中するものの、資金回転が速いためやや割り切りスタンスになる、年末に向けて柱となる銘柄が出てこないと、利益確定の流れが優勢になりやすい。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 ETF頼みではなく、年末に向けて柱となる銘柄を探る【クロージング】