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21日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・TOPIX前引け0.01pt安の思惑
・ドル・円は117円63銭付近、ドル・円は反落、日本株にらみの値動き
・信越化学、トヨタなど8社の目標株価変更
■TOPIX前引け0.01pt安の思惑
日経平均は続伸。28.27円高の19522.80円(出来高概算10億株)で前場の取引を終えた。米国株高の流れを受けて買い先行で始まると、寄付き直後には一時19592.90円まで上げ幅を拡大させている。その後は利益確定の売り等も出やすく、上げ幅を縮めている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めているなか、ファーストリテ<9983>、アドバンテスト<6857>が日経平均をけん引。
規模別指数は大型株指数のみが上昇。セクターでは、輸送用機器、卸売、保険、石油石炭、証券、ゴム製品、水産農林が小じっかり。一方で精密機器、その他製品、空運、電力ガス、鉄鋼、情報通信が小安い。
日経平均は年初来高値更新ながらこう着感の強い相場展開。TOPIXは-0.01ptの下落となった。TOPIXが僅かでも下げに転じたことにより、午後は日銀のETF買い入れが意識されてくる可能性がありそうだ。前日の後場からの強い値動きについてもETF買い入れのインパクトが大きかったとみられ、後場の動向が注目される。
一方で、こう着が続くようだと、コア銘柄へは利益確定が強まり、材料株での短期売買が中心になりやすいところではある。出遅れ中小型株へのシフトを意識しておきたい。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は117円63銭付近、ドル・円は反落、日本株にらみの値動き
21日午前の東京外為市場では、ドル・円は反落。日本株の目先の下落が見込まれ、ドル買い・円売りが弱まった。ドル・円は、前日の海外市場ではドル買い・円売りの流れ118円台を回復。今日のアジア市場でも下値の堅い展開となっている。日経平均株価の上昇を受けてドルは一時118円07銭まで上昇。その後、日経平均株価の買いが続かないため、ドルは利益確定売りに押された。
また、ランチタイムの日経平均先物がマイナス圏に転落し、目先の日本株安を見込んだドル売り・円買いが強まり一時117円55銭まで値を切り下げた。ただ、ドルは117円前半では押し目買いが観測されており、目先も下値は堅そうだ。
ここまでのドル・円の取引レンジは117円55銭から118円07銭、ユーロ・円は122円39銭から122円63銭、ユーロ・ドルは1.0386ドルから1.0402ドルで推移した。
12時23分時点のドル・円は117円63銭、ユーロ・円は122円47銭、ポンド・円は145円65銭、豪ドル・円は85円32銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・信越化学<4063>、トヨタ<7203>など8社の目標株価変更
・UTGROUP<2146>、富通コンポ<6719>、シンシア<7782>など7社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・マネックスG<8698>、ランチライムに11月の月次業績を発表
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・13:30 10月全産業活動指数(前月比予想:+0.1%、9月:+0.2%)
<海外>
・特になし
<WA>