16日の日経平均は9営業日続伸。127.36円高の19401.15円(出来高概算23億1000万株)と、連日で年初来高値を更新して取引を終えている。15日の米国市場では予想を上回る経済指標の発表が好感された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比150円高の19440円、円相場は1ドル118円25銭近辺で推移するなか、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から始まった。ただ、過熱警戒感も意識されており、寄付き後はこう着感の強い展開に。とはいえ、利益確定の流れが目立ってはいるが下値の堅さも意識されるなど、全体としては押し目待ちに押し目なしの状況が続いた。

来週は、より海外勢のフローは限られてくるため、物色対象にも変化が表れよう。とはいえ、米国ではFOMCが通過すると年末にかけて大きな不透明要因はなく、長期金利及びインフレ期待の上昇や原油価格の上昇も緩やかなペースで進む限りは、株式相場にとってはプラスの影響が期待されるところ。来年1月に就任するトランプ次期大統領の政策に対する期待感は引き続き根強く、出来高が細る中でも強い相場展開が予想されよう。

国内については日銀の金融政策決定会合が開かれる。ただ、市場では現状維持が予想されている。米大統領選挙後の円安・株高の追い風を受けて、日銀は当面、様子見を続けるとみられる。手掛かり材料といえは、トランプ物色が持続するかであり、トランプ物色が強まるようだと、コア銘柄中心に。一方でクリスマスムードが強まるようだと、個人主体による材料株物色にシフト。海外勢のクリスマス休暇が意識されるなか、通常であれば材料株での掉尾の一振(とうびのいっしん)を狙った短期売買が中心になりやすいところではある。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 クリスマスムードなら個人主体の短期売買が中心に【クロージング】