8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円38銭まで上昇後、113円79銭へ反落したが、114円03銭で引けた。ドラギECB総裁の会見を受けてユーロ・円に絡んだ買いが下値を支え、米国債利回りの上昇や株式相場の上昇に連れてドル買い・円売りが強まった。

ユーロ・ドルは、1.0766ドルから1.0598ドルまで下落し、1.0615ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は会見で、「量的緩和(QE)はある意味無期限、無制限」と、長期にわたりQEを維持する方針を示したため、ユーロ売りに拍車がかかり下落に減じた。ECBは資産購入プログラムを2017年3月から12月まで9か月延長する一方、買い入れ額は2017年4月から毎月800億ユーロから600億ユーロに減額したことで、一時ユーロが急伸。ユーロ・円は、122円67銭から120円95銭まで下落。ポンド・ドルは、1.2674ドルから1.2549ドルへ下落した。ドル・スイスは、1.0080フランから1.0178フランまで上昇した。



<MK>

情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ユーロ反落、ECBはQE長期化を示唆