8日の日経平均は大幅に続伸。268.78円高の18765.47円(出来高概算28億1000万株)で取引を終えた。7日の米国市場はトランプ政権でのインフラ投資や減税などの政策期待を背景にした買いが広がり、NYダウは297ドル高と大幅に上昇。シカゴ日経先物が大阪比で130円高となるなか、この流れを受けて買いが先行した。

買い一巡後は高値圏でのこう着が続いていたが、昨日同様、ソフトバンクG<9984>がけん引するなか、午後半ば辺りから再び強含みの展開となると、主力の自動車やハイテク株を中心に上げ幅を拡大。結局、日経平均は大幅続伸で1日につけた高値を突破して、本日の高値で取引を終えている。

海外勢によるコア銘柄を中心とした日本買いにより、大型株指数が相対的に強い動きをみせている。一方で、マザーズ指数は6営業日続落と、個人主体の換金売りが優勢のようである。

明日はメジャーSQとなり、大きく需給状況が変わる可能性がある。先物市場の短期筋の売買が活発になりやすい半面、海外勢はクリスマス休暇に入ることから、コア銘柄から出遅れ銘柄、大型から中小型株に資金がシフトしやすくなりそうである。このタイミングを見極めることになろうが、タイミングとしては来週の米FOMCでの利上げ実施後からの一段高を期待したいところであろう。

もっとも、今回のソフトバンクGの孫正義社長とトランプ次期米大統領との会談がきっかけになった可能性はある。短期的な過熱感なども指摘されやすいだろうが、押し目待ちに押し目なしの需給でもあり、より下値の堅さが意識されやすい。



<AK>

情報提供元: FISCO
記事名:「 大きく需給状況が変わる可能性【クロージング】