*07:39JST NYの視点:米8月小売売上高が予想外の増加も大幅利下げ観測が台頭 連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控える中、米8月月小売売上高は前月比+0.1%と、マイナスに落ち込むとの予想に反し、7月+1.1%に続き2カ月連続のプラスを維持した。前年比では+2.5%。新学期を控えた必要品のオンライン割引セールが奏功し、支出が拡大したと見られている。

変動の激しい自動車を除いた8月小売売上高は前月比+0.1%。伸びは7月+0.4%から予想以上に鈍化し、5月来で最低。国内総生産(GDP)の算出に用いられる自動車・建材・給油・外食を除いたコントロールグループは前月比+0.3%。伸びはマイナスとなった4月来で最低にとどまった。

アトランタ連銀の7-9月期国内総生産(GDP)成長見通しは従来の2.57%から3%へ引き上げられた。消費や景気の底堅さが示されたが、連邦公開市場委員会(FOMC)の政策が立ち遅れているため、大幅利下げが必要との見方が台頭した。現状で25ベーシスポイントの利下げ確率は37%。50BPsの利下げ確率は63%まで上昇した。それぞれの予想の理由としては以下が挙げられている。

■25ベーシスポイント利下げ理由
「連邦債務不履行のリスク」
「経済が比較的強い」
「50ベーシスポイントの利下げは緊急シグナルと、市場にパニックを与えるリスク」
「政治的理由」

■50ベーシスポイント利下げ理由
「どちらにしてもこの軌道にあること」
「FRBの政策が遅れている」
「現状で、損傷にはならない」
「景気の弱さに対する保険」

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:米8月小売売上高が予想外の増加も大幅利下げ観測が台頭