*07:44JST NYの視点:景気減速への懸念広がりFRBの早期で速やかな利下げ観測強まる 米国債相場では米国経済の減速懸念に、より早期で積極的な利下げを織り込み始めた。連邦準備制度理事会(FRB)の金利動向を敏感に反映する2年債の利回りは4.375%まで低下し、2月来の低水準となった。

NY連銀のダドリー前総裁は24日のインタビューで、中国、ユーロ圏など世界中で弱い経済指標を受けた債券利回りの低下を受けて、FRBは速やかに利下げする必要性を主張した。次回7月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げを推奨。

米商務省が発表した6月新築住宅販売件数は前月比―0.6%の61.7万戸と、5月から予想外に減少し昨年11月来の低水準となった。2年ぶりの大幅な下落を記録した5月の15%減に続き、弱い結果となった。住宅ローン金利水準や住宅価格が高く、指数を押し下げたと見られる。30年物の住宅ローン固定金利の利率はここ数週間7%を下回っているが、21年末の2倍と高止まり。新築住宅は住宅市場に占める割合は低いが、契約時点の統計であるため市場の先行指標として注目される。結果は今後の減速を示唆。全米不動産業者協会(NAR)が発表した6月中古住宅販売件数も前月比―5.4%の389万戸と、予想399戸を下回る弱い結果となった。

2年債と10年債の利回り格差は広がり、14ベーシスポイントと23年10月来で最大となった。債券市場はFRBの早期でより積極的な利下げを織り込み始めたことになり、今後、ドルの上値を抑制する可能性がある。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:景気減速への懸念広がりFRBの早期で速やかな利下げ観測強まる