*07:46JST NYの視点:パウエルFRB議長、2日間の証言で利下げに近づいたことを示唆、タイミング言及は回避も 連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は上院銀行委員会に続き下院金融サービス委員会での2日間の証言を終了した。「労働市場はかなり著しく減速した」としたほか、インフレを巡りかなりの進展を指摘したと同時にインフレを巡り我々の任務はまだ終わっておらず、「まだやるべきことがある」「インフレを巡る自信が完全であると言及する準備はまだない」とし慎重姿勢を維持、利下げに向けたデータでの確信が得られるまで、高金利を維持する方針を再表明した。

ただ、市場参加者は議長の2日間の証言でインフレを巡りFRBが一段の自信を徐々に強めつつあり、利下げ環境に一歩近づいた可能性があるとの見解。また、インフレ動向を判断するうえで、消費者物価指数(CPI)よりも個人消費支出(PCE)物価指数に特に注視していることも再度指摘した。

6月CPIは前月比で+0.1%と前月の横ばいから伸び拡大が予想されているが、前年比では+3.1%と、前月+3.3%から伸び鈍化が予想されている。6月のPCEは26日に発表が予定されており、食品とエネルギーを除いたコアPCEは前年比で引き続き伸び鈍化が証明される見通し。予想通りとなると、年内の利下げ観測をさらに後押しする。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:パウエルFRB議長、2日間の証言で利下げに近づいたことを示唆、タイミング言及は回避も