*07:40JST NYの視点:スイス中央銀行は0.25ポイントの追加利下げを決定 スイス中央銀行は6月20日、政策金利を1.50%から0.25ポイント引き下げて1.25%とすると発表した。2会合連続の利下げとなる。報道によると、ジョルダン中銀総裁は、最近のスイスフランの上昇に対し、市場介入する姿勢を示した。市場参加者の過半数が利下げを予想していたようだ。スイス中銀は「基調的なインフレ圧力は前四半期と比べて再び低下した」、「本日の利下げにより、適切な金融環境を維持できる」と述べた。今回の追加利下げを考慮すると、インフレ予測は3月の予測と同程度となるようだ。スイス中銀は「長期的には前回予測をわずかに下回る」と指摘した。

市場参加者の間からは「追加利下げは、スイスフラン高ユーロ安が進行していることも考慮した対応」との声が聞かれている。ジョルダン総裁は会見で、「最近のフラン上昇は主に欧州で再び政治リスクが浮上したためであり、われわれは必要に応じて外為市場で積極的に行動する用意がある」、「物価安定の維持は中銀の使命であり、インフレに焦点を当てている」との見解を表明している。一部の市場参加者は、追加利下げは9月と予想していたようだ。一部の市場参加者の想定よりも早い時期の利下げを決めたことについて、ある市場参加者「フランスの債務と選挙が懸念され始めており、それがスイス中銀がフランの過度な上昇を望まない要因となった可能性がある」と指摘している。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:スイス中央銀行は0.25ポイントの追加利下げを決定