*07:36JST NYの視点:米ソフトランディングが基本シナリオか 米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は週末CBSのTVインタビューでインフレで「鈍化に向かっている」と楽観的な見通しを示すと同時に、連邦準備制度理事会(FRB)の急速で大幅利上げがいずれ雇用の削減や成長減速に繋がる可能性を警告した。

FRBがインフレ指標として注視している最新6月のコア消費者物価指数(CPI)やPCEコア価格指数は予想以上に前月から鈍化した。しかし、コアインフレはまだFRBの目標には程遠いとの見方にFRBは先週開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げ再開を決定。

カシュカリ総裁は経済の柔軟性継続に驚かせられていると言及。消費者は支出を継続しており、基本的なシナリオは経済の成長減速も景気後退を回避する可能性があると楽観的な見解を示した。

カシュカリ総裁はまた、FRBが模索している景気の過熱鎮静化の兆候である広範な雇用の喪失や賃金の鈍化がまだ見られないが、いくらか鈍化することが予想されるとした。労働市場に損傷を与えずにインフレサイクル終了することは現実的ではないと考えているとした。

FRBはすでに今後の金融政策はデータ次第との姿勢を前回の連邦公開市場委員会(FOMC)で明らかにしているが、今週後半に発表される雇用統計に注目が集まる。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:米ソフトランディングが基本シナリオか