中間選挙が8日全米で実施されている。少なくとも下院で共和党が過半数奪還すると想定されている。上院では依然接戦が予想されている。一部の州では結果が明らかになるのは数日かかるとの発表もある。

万が一下院だけでも共和党が優勢となった場合、民主党の大統領、ねじれ議会で、今までのような民主党一党が過激で過剰な政策を決定することが回避できる。市場では米国のgridlock政策行き詰まりに期待感が強まりつつある。パンデミック終息後もバイデン政権による過剰で大型財政支援がインフレ高進を一段と助長した。環境問題改善に重きを置き過ぎた燃料政策により原油価格が上昇し、燃料価格を押し上げ、高インフレ加速に繋がった。共和党が下院だけでも勢力を回復した場合、インフレの抑制や景気減速も最小限に抑えられる可能性が広がる。リスク選好の動きに繋がると見られる。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:米中間選挙に注目、政策行き詰まりを期待