皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、金についてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、『金は、6800円を目指す可能性』と述べています。

続けて、『米債務上限問題が一応の解決を見た。債務上限を引き上げる法案が可決され、米財務省は12月3日ごろまで支払い義務を遂行できるようになり、リスク回避姿勢が後退した。注目された9月米雇用統計では、景気動向を反映する非農業部門就業者数が2カ月連続で鈍化し、市場予想も大幅に下回ったが、過去2カ月分が上方修正された。失業率と平均時給がいずれも改善しているため、11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、テーパリング(量的緩和の段階的縮小)の導入が決定されるとの見方が強まった。いずれも金相場にはネガティブ要因だった。』と解説しています。

陳さんは、『ただ、これだけ弱材料が重なっても1750ドルは維持されており、地合いは弱いとはいえないだろう。パウエルFRB議長は、テーパリングと利上げは違うとして、性急な利上げには慎重な姿勢を見せていた。コロナ禍後の米景気の回復がピークを迎えたとの見方もある中で、テーパリングが順調に進んでも、2022年に最初の利上げを行うのは難しいとの見方が出ているのではないか』と分析しています。

また、『米国の債務上限問題は12月上旬以降にまた蒸し返される可能性が高い。中国不動産開発大手・中国恒大集団はドル建てや別種の社債の利払いが滞っている状況で、デフォルト(債務不履行)懸念がくすぶっている。天然ガスや原油といったエネルギー価格の上昇を背景に、景気後退の中でのインフレ高進となるスタグフレーションが懸念され始めている。こうした不安要因が金相場をサポートしているとも言えよう』と言及しています。

さらに、『11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でテーパリングが決定されても、すでに予想されているため金相場への影響は小さいだろう。株価が急落するような場面があれば、安全資産である“金(GOLD)”が見直される可能性がある』と考察しています。

こうしたことから、陳さんは、『日米の金融政策の違いからドル高・円安傾向が今後も続く可能性があり、JPX金相場は円安を支援に年初の高値水準である6600~6800円のゾーンを目指しそう』と予想しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の10月13日付「金は、6800円を目指す可能性」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜



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情報提供元: FISCO
記事名:「 金は、6800円を目指す可能性 サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)