皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、南アフリカランド円についてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、『南アフリカランド円は、上値の重い展開が続きそうだ』と述べています。

続けて、『先週開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が、利上げの時期ではいとハト派的な姿勢を見せたことでドル売りが強まり、南アランドも底堅く推移した。ただ、南アフリカ経済の状況が改善しているわけではないので、地合いは不安定と言えよう』と分析しています。

また、『今週は米国市場で、2日に7月ISM製造業購買担当者景況指数(PMI)、4日にサービス業PMI、6日に7月米雇用統計がそれぞれ発表される。特に、雇用統計は前月より改善が見込まれており、ドル高に振れる可能性がある、その場合、南アランドには下押し圧力がかかり、一段安も想定されるため、注意が必要だろう』と伝えています。

南ア中央銀行について、『22日、主要政策金利を3.5%に据え置いた。新型コロナウイルスの感染拡大に加え、ズマ前大統領の収監に端を発した暴動が経済成長に悪影響を及ぼすとして、注視する姿勢。2021年の経済成長率は4.2%との予測を据え置いた。22年の成長率は2.3%、23年は2.4%で据え置いた。食品や原油価格の高騰を受け、21年の消費者物価指数(CPI)上昇率は4.3%と、0.1ポイント上方修正。インフレ率は、南ア中銀の物価目標(3~6%)内で安定的に推移すると見込んでいる』と解説しています。

一方で、『南アでは、25日、新型コロナウイルス感染拡大を抑えるための行動制限の一部を解除した。コロナの警戒レベルを5段階中の「調整されたレベル3」に引き下げた。ラマポーザ大統領は、コロナ感染第3波がピークを越えた可能性があるとの見方を示した。ただ、南アでワクチンの2回接種を終えた人の割合は3%に満たない。ワクチンの供給が滞り、政府への不満を背景に暴動も起きていることから、楽観的にはなれないだろう』と伝えています。

『南アランド円日足は、7.4円割れで下ヒゲが出現し、反発して一目均衡表の転換線を上抜いた。目先の上値抵抗線は基準線で、ここをブレイクすれば、雲の位置する7.8円までの上値も見込めそうだ』と考察しています。
こうしたことから、陳さんは、南アフリカランド円の今週のレンジについて、『7.25円~7.65円』と予想しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の8月3日付「南アフリカランド円今週の予想(8月2日)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜


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情報提供元: FISCO
記事名:「 南アフリカランド円は、上値の重い展開が続きそう サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)