コンファレンスボードが発表した米4月消費者信頼感指数は121.7となった。3月109.0から予想以上に上昇し、昨年2月以降の高水準となりパンデミック前の水準を回復した。特に期待指数の上昇が全体指数を押し上げ。

現況は139.6と、昨年3月来で最高。期待は109.8と、3月108.3から上昇し2019年7月以降ほぼ2年ぶり高水準となった。ワクチン接種の加速で、全米で経済活動の再開が進んでおり、消費者信頼感が改善した。

コンファレンスボード4月消費者信頼感指数:121.7
現況:139.6(3月110.10)
期待:109.8(108.3)

米国経済の7割が消費が占める。消費者信頼感の改善は、力強い景気回復の見通しをさらに後押しした。市場では夏ごろにも、米連邦準備制度理事会(FRB)が緩和縮小のサインを送るとの思惑を強めている。一方、FRBは本日から明日にかけて開催している4月連邦公開市場委員会(FOMC)でインフレ期待を押し上げないよう、緩和策解除を示唆しないように努める可能性がある。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:米4月消費者信頼感指数がパンデミック前の高水準、FRBのテーパリング観測強まる