ソフトバンク<9434>はインドの物流分野への出資を加速しているもようだ。同社は傘下の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド2」を通じてインドのバンガロールに拠点を置くフードデリバリプラットフォーム大手スウィギー(Swiggy)に4億5000万米ドル(約485億円)を出資する計画だ。地元メディアが関係筋の話として報じた。

関係筋の話によると、スウィギーへの出資をめぐり、両社は大筋で合意に達しており、現在はインド競争委員会(日本の公正取引委員会に相当)の承認を待っている段階だという。ソフトバンク側は、スウィギーの資産を55億米ドルと評価している。

スウィギーは今年4月初め、計8億米ドルの資金調達計画を発表。ゴールドマン・サックス証券など機関投資家らはこの資金調達計画に参加したと報じられた。インドの人口13億人のうち、インターネットを利用できるのは約半数だといわれている。ただ、スマートフォンの普及や安い通信料金を背景に、ネット利用者は急増している。こうした背景を受け、今後はデリバリーなど物流サービスの利用者はこれからも右肩上がりで増加していくと予測されている。

なお、ソフトバンクは昨年5月、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」を通じてインドのオンライン食品小売りのグローファーズに2億米ドル超を出資したばかりだ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 ソフトバンク、印物流分野への出資を加速、フードデリバリー「swiggy」にも出資へ