こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーター馬渕磨理子の「住信SBIネット銀行の気になるレポート」です。4月2日発表の米雇用統計に向けてレポートをご紹介します。その前に前回の2月雇用統計を振り返ってみましょう。

2月の米就業数は前月比37.9万人増と20.0万人程度の増加予想を大幅に上回る結果となりました。失業率は6.2%で1月の6.3%からやや低下しました。「雇用されているものの休職している人」は依然として多いものの、雇用環境の改善は続いています。非農業部門雇用者数は市場予想を大幅に上回ったことから、ドル・円は108円23銭から108円64銭まで買われた後、108円10銭まで下落し、108円39銭で取引終了。ダウ工業株30種平均は、572.16ドル高の31496.30ドルで取引を終了しました。

3月の雇用統計は就業者数65.0万人程度増加、失業率6.0%、時間給賃金は前月比+4.5%が予想されていますが、いったいどのような内容になるのでしょうか。

レポートでは『非農業部門雇用者数が予想を上回った場合』について、『金利高・ドル高の可能性』に言及しています。『3月の非農業部門雇用者数が、市場予想を上回った場合、雇用回復のペースは加速している可能性があるため、長期金利は上昇し、リスク選好的なドル買いが強まる可能性』があります。ただし、『3月の失業率が市場予想を上回った場合、リスク選好的なドル買いは抑制される可能性』について述べています。

また、『非農業部門雇用者数が予想を下回った場合』については『ドル売りが強まる可能性』について言及しています。『3月の非農業部門雇用者数が市場予想を下回った場合、金利先高観は後退し、リスク選好的なドル買いは縮小する可能性』があります。ただ、『雇用者増加数が2月実績を上回っていた場合、雇用情勢の改善傾向は維持されているとの見方が強まり、米国株式はしっかりとした動きを見せる可能性』について述べています。

《留意点:ワクチン接種の倍増計画》

レポートでは留意点について次のように述べています。『3月25日にバイデン米大統領は、ホワイトハウスで大統領就任後では初めとなる本格的な記者会見を行いました。会見でバイデン大統領は新型コロナウイルスのワクチン接種について、就任前の公約を倍増させると述べています。当初の目標は就任100日以内に1億回でしたが、今回の会見で2億回の接種を実施すると表明』している点について言及しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「米国雇用統計」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子

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情報提供元: FISCO
記事名:「 米国雇用統計:2月の振り返りと3月のポイント「雇用の大幅増期待」住信SBIネット銀行(馬渕磨理子)