2月15日よりeワラントの新商品『ビットコインレバレッジトラッカー』の取り扱いが開始されました。暗号資産(仮想通貨)相場を対象とする日本初の証券化商品で、分離課税および損益通算が可能な点、レバレッジが可能な点、最大損失は投資元本に限られる点、少額投資が可能な点などに特徴があります。

今回はビットコインレバレッジトラッカーのメリット、注意点について、フィスコの馬渕磨理子と白幡玲美が対談しました。

■eワラントの新商品『ビットコインレバレッジトラッカー』とは

ビットコインレバレッジトラッカーは暗号資産(仮想通貨)相場を対象とする日本初の証券化商品で、1万円程度の少額からビットコイン相場に投資が可能です。対象原資産であるビットコイン先物リンク債のプラス5倍の値動きをする「プラス5倍トラッカー型」とビットコイン先物リンク債のマイナス3倍の値動きをする「マイナス3倍トラッカー」の2種類があります。

白幡:
「プラス5倍、マイナス3倍の値動き」とありますが、実際の金額を入れるとどのように変化するのでしょうか。

馬渕:
前提として、ビットコインレバレッジトラッカーの1ワラント当たり原資産数は0.000001BTCとなっているようですね。仮に米ドル対円相場が105円のとき、ビットコイン先物(先物)が2,000米ドル上昇すると、プラス5倍トラッカーの買取価格(買気配値)は1ワラント当たりおよそ1.05円(=2,000米ドル×105円×5倍×0.000001)上昇することになるようです。eワラントの取引単位は1,000ワラントですので、最低取引単位の1,000ワラントを保有していると、1,050円分評価金額が増える計算になりすね。もし、1原資産(1BTC)に相当する100万ワラントを保有していたとすると、105万円分の評価額が増えることになります。これは対象原資産であるビットコイン先物(リンク債)の変動幅(2,000米ドル)のプラス5倍に相当することになるというカラクリのようです。

白幡:
同様に、「マイナス3倍トラッカー」もシミュレーションしてみると、ビットコイン先物(リンク債)が2,000米ドル上昇すると、マイナス3倍トラッカー価格は0.63円(=2,000米ドル×105円×(-3倍)×0.000001)下落するということですね。1原資産(1BTC)に相当する100万ワラントを保有していたとすると、63万円分の評価額が減ることになります。こちらも対象原資産であるビットコイン先物(リンク債)の変動幅(2,000米ドル)のマイナス3倍に相当していますね。

馬渕:
最小投資金額1,000ワラントを購入する場合、25,040円(2月26日時点)でビットコイン相場に投資することができます。

白幡:
レバレッジ取引に不慣れな方でも比較的取り組みやすいレバレッジ商品ですね。しかも損失は掛け金だけに限定されるようなので、もしビットコインの現物を保有しているようであれば効率よくヘッジできますね。


■『ビットコインレバレッジトラッカー』の注意点

暗号資産現物や暗号資産CFDは24時間365日取引が可能なのに対して、ビットコインレバレッジトラッカーを含むeワラントの取引は平日の9:00から23:50です。土日・祝日や深夜はお取引ができないので、取引時間外にビットコイン相場が大きく動いた場合には、ギャップアップ・ギャップダウンの可能性があります。また、レバレッジトラッカーはeワラントの一種なので、各銘柄には満期日が設定されています。満期日まで保有した場合は、満期参照原資産価格に応じて自動的に差金決済が行われます。もしくは、満期前にロールオーバー(満期が先の銘柄に乗り換えること)をする必要はあります。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 日本初!ビットコインの証券化商品で効率よくヘッジ【eワラントの新商品『ビットコインレバレッジトラッカー』】