皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、大阪金についてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、NY金の現状について、『年明けから、ドル安を背景に上昇が続いていた。米金融緩和の長期化観測を背景にドルは対ユーロで下落が続き、ドル建て金には割安感が強まっていた』と伝えています。

『米国議会では新型コロナウイルス感染拡大に対応する9000億ドル規模の追加経済対策が成立したことで、一段のドル安観測が浮上していた』として、また、『米上院の多数派を決する南部ジョージア州での2議席をめぐる決選投票が波乱要因として警戒され、安全資産としても金は買われた』と述べています。

こうした背景から、NY金について『6日に1962.5ドルと昨年11月9日以来の高値を付けた』と伝えています。しかし、『南部ジョージア州上院選決選投票の開票が進み、民主党が1議席を確保し、残り1議席も僅差でリードしているとの報道が入ると、ドルが買い戻された』と言及。このため、『ドル建て金は割高感が強まって一転して売られ反落に転じた』とのことです。

続けて、『ジョージア州で民主党が勝利したため、市場が期待していた「トリプル・ブルー」が実現し、次期バイデン政権では一段の金融緩和が想定されている。これは金相場の潜在的な支援要因になるが、一方で、大規模な財政出動が可能になるとの見方から、1月6日は10年物国債利回りが10カ月ぶりに1%台に大幅上昇した』と言及しています。

陳さんはこのため、『金利を生まない資産である金への投資意欲が薄れたようだ』と分析。ただ、『国債の増発はインフレ高進を招くことから、長期的なヘッジ目的の需要もあって金は支えられ、1900ドルを維持した』とのことで、『FRBはインフレ率が2.0%を超えても金融緩和を行うと明言しているため、金の下げにも限界があろう』と考察しています。

NY金の動向については、『しばらくの間、NY金は1900~2000ドルのレンジで推移する』と予想しています。

また、大阪金については、『昨年8月を起点とする上値抵抗線をブレイクしており、もち合いを上抜けたといえよう』と指摘しており、『注意点としては下落している上値抵抗線をブレイクした場合、引き戻し(プルバック)が出現する可能性があることだろう』との見解を述べています。

大阪金では、『6500円を目前に押し返されたことでプルバックが起こりそうだ』予想し、『そのため6200~6300円レベルへの押し目があるかもしれない』とみています。しかし、『上昇基調が継続しているとなれば、そこは押し目買いのポイントになるだろう』と示唆しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の1月7日付「【【大阪金は上値抵抗線ブレイクで上昇基調へ】」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜

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情報提供元: FISCO
記事名:「 大阪金は上値抵抗線ブレイクで上昇基調へ サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)