「施政下」で思い出すことがある。私は、1997年に作成された航空地図を持っている。この地図には竹島と思われるところに岩礁の様な所が記載されており、そこに(Japan)の表記がされている。竹島は我が国の領土であることは、歴史的にも明明白白である。しかし、1952年以降、韓国が竹島を実行支配している。大東亜戦争が終了後、米国が日本に駐留することになり、1945年に米GHQが極東地域に防空識別圏(ADIZ)を設定した。このADIZは日本、韓国、台湾の防空識別圏である。この際のADIZで竹島は、韓国の防空識別圏に属していた。基本的にADIZは敵性航空機の識別の為の範囲であり、各国の領域を示すものではない。現に、ADIZは他国の上空にかけられることがある。欧州の様に陸続きの国では当たり前であり。韓国のADIZは北緯39°まである。我が国のADIZは済州島の領空内にかかっている。台湾のADIZは中国大陸にかかっている。この様な中で1952年1月18日に李承晩ライン(大統領令「隣接海洋に対する主権宣言」)が宣言された。韓国側は、このライン以北が韓国の行政権(施政権)が及ぶ水域区分とし、この領域の資源と主権の保護の為の海洋境界線であると主張した。竹島は、このラインの北側、即ち韓国サイドになっていたのである。これは明らかに国際法違反である。この直後から、韓国は竹島に不法滞在している。米国の航空地図に戻る。少なくても私が知る限り、米軍が使用していた1987年の航空地図には、TAKESHIMA (JAPAN) Liancourt Rocks と表記されていた。ところが、1988年以降の米軍使用の航空地図にはRock Island(Dispute between Japan and Korea)と記載されるようになった。しかし、時々は名称がなく (Japan)と記載されていた。しかし、この記載も1996年までである。それ以降は、(Japan)の記載がない。島根県が竹島に関する行事を行おうとすれば、ネガティブな事を言う政府関係者がいる。自国の領土を蹂躙されていて文句ひとつ言えないとは、なんと嘆かわしい事か。その戦術か戦略が、しっかりした根拠に基づくものであれば許せるが、ただ単に日韓の間で波風を立てないようにとの考えであれば許容し難い。