JAXAによると、日本は、2022年にはSLIM(Smart Lander for Investigating Moon)と呼ばれる小型月着陸実証機の打ち上げを計画しており、2024年には火星の衛星であるフォボスへの探査を計画している。JAXAはすでに探査衛星「かぐや」を月周回軌道に乗せて各種の調査を行うとともに高度な姿勢制御技術の試験を行っている。萩生田文部科学大臣は、アルテミス合意の署名の際に「各国や民間企業と協同しながら、安全かつ持続的に宇宙探査活動を行い、署名各国と、より一層協力を深めたい」とコメントした。アルテミス合意の精神である「平和目的」、「透明性」や「相互運用性」に基づいた我が国の宇宙開発の発展に期待したい。なお、バンクオブアメリカの試算では、2040年には、宇宙関連ビジネスの市場規模が300兆円規模に成長すると見積もられている。