米商務省が発表した9月住宅着工件数は前月比+1.9%の141.5万戸となった。住宅市場で重要な一戸建て住宅の着工件数の急増がけん引した。一戸建て住宅着工件数は前月比+8.5%、前年比では+22.3%の110.8万戸で2007年6月来で最高となった。また、一戸建て住宅が占める割合は全体の78%と、2010年以来で最高を記録。一方、変動の激しい集合住宅建設は‐16.3%の30.7万戸だった。

同指数の先行指数として注目される住宅建設許可件数の9月分は前月比+5.2%の155.3万戸と、予想152万戸を上回り住宅市場ピーク時2007年3月来で最高となった。やはり一戸建て住宅が押し上げ。一戸建て住宅建設許可件数は前年比+24.3%と2007年3月来で最高となった。供給もひっ迫。8月の新規住宅販売では物件の売却期間は3.3カ月と1963年の統計開始以降で最短を記録している。

住宅市場がさらに強まる可能性が示唆され、米国経済の回復を支援する。





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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:米9月住宅建設許可件数は13年ぶり高水準、住宅市場がさらに強まる可能性