先ずは、(1)洋上リグである。明確にはなっていないものの、米軍で既に運用されているSB-X(Sea Based X-band radar:THAAD用のTPY-2レーダー(Xバンド周波数帯)を10階建ビルの様な巨大な構造物の台船上に乗せたものであり、遠方から見ると巨大なゴルフ・ボールに見える)の様なイメージであろう。より簡単な構造物であれば、オイル・リグ的な巨大な柱だけの構造物かもしれない。この構造物の中にレーダーや発射機、統制室等を兼ね備えたものが想定される。経費的には最も安価に出来そうである。要員養成に関しても、他案に比較し必ずしも困難性が大きくない。しかし、移動させる場合には曳航船が必要であり、かつ移動速度が遅く、標的になり易い欠点がある。