ウォーゲームでは軍事に関連するものが比較的多いこともあり、参加者の多くが男性であることは珍しくないが、冒頭で紹介したシナリオに取り組んだのは、10代から20代前半の14名の女性であった。彼女たちは、「国家安全保障における女性のためのリーダーシップ評議会(the Leadership Council for Women in National Security)」の募集に応じた者たちで、軍の経験はもっていないという。この取り組みに協力したローレン・ブイタは、10年以上国家安全保障の専門家及び編集者として活躍し、2016年に”Girl Security”という組織を設立した。この組織は、若い女性への教育、訓練、メンタルサポートなどを通じて国家安全保障分野における男女格差を是正する目的を持ち、ブイタは若い学生をランド研究所のアナリストに紹介する取り組みを行っている。