皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、トルコリラ円についてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、『トルコ中央銀行は7月、主要政策金利の1週間物レポ金利を8.25%に据え置くことを決めた。据え置きは市場の予想通り』と伝えており、トルコ声明について『中銀は、今年後半には需要主導のディスインフレ効果が広がるものの、年末にかけてインフレ高進リスクが考えられると指摘した』と述べています。

トルコ中銀のインフレ目標レンジは『3~7%』とのことで、『政策金利を据え置いたのはエルドアン大統領の意向を反映してのことだろう。同大統領はかねてより金利引き下げを主張しているが、インフレ上昇のもと政策金利を据え置いたのは苦肉の策ともいえる』と考察しています。

トルコ経済については、『新型コロナの影響でトルコ経済は苦境にある。国際通貨基金(IMF)は2020年の実質国内総生産(GDP)成長率をマイナス5.0%と予測した』と伝えており、こうした背景からトルコリラについて、『リラ売りが強まっているが、トルコ中銀はリラ買い介入を行いリラ安を阻止している。ただトルコリラ買い支えの原資である中銀の外貨準備高は、2019年末から4割以上も減ったと見込まれており、トルコ中銀はじきに通貨を支えきれなくなるとの見方が多い』と説明しています。

『投機筋もリラ安を虎視眈々と狙っている可能性がある』として、『このような状況でリラ売りを阻止するには利上げ(しかも市場の想定以上の)が最上の方法と思われるが、20日のトルコ中銀会合では、1.75%の利上げ予想が出ている。利上げであればリラの急上昇が予想される。前回同様に据え置きならばリラ売りは止まないだろう』との見解を述べています。

こうしたことを背景に、今週のトルコリラは『じり安の展開か』とみており、予想レンジは『13.50円~15.50円』としています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の8月18日付「【トルコリラ円今週の予想(8月18日)】」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜




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情報提供元: FISCO
記事名:「 トルコリラ円はじり安の展開か サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)