皆さん、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーター馬渕磨理子です。

【馬渕の気になる3つのポイント】
・今後の米国での感染状況
・ドル/円はレンジ相場を抜けるのか
・EU首脳会議の結果に対するユーロの反応

まずは、先週のマーケットを振り返ってみましょう。ドル/円は106円67銭から107円42銭と小幅なレンジ内での動きとなりました。注目されていた黒田日銀総裁の会見では追加緩和期待が後退したほか、米経済指標が好調だったことをうけ、ドル売り材料となりました。一方で、米国内での感染拡大や米中対立への懸念はリスク回避によるドル買いへとつながりました。

ユーロの動向については、7/17-18予定だったEU首脳会議での議論が19日まで延長されたほか、EU復興基金について全会一致での合意が難しいとの見方が強まり、ユーロの上値がおさえられる展開となりましたが、月内に合意に至るという期待感が再燃するにつれ反発する動きをみせました。

さて、今週のマーケットはどうなるのか?チェックすべきポイントについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。

レポートでは、『今週のドル/円は引き続き米国での感染拡大が続くのか、一定の歯止めがかかるのか、NY株式市場の動向を睨みながらリスク選好を背景にしたドル売りとなるのか、リスク回避のドル買いとなるのか、神経質な値動きが継続すると予想します』と伝えています。

テクニカル面では『ドル/円は日足・基準線(7/17時点:107円12銭)を下回ったまま、先週末の取引を終えたことから、今週も再び、基準線を回復することが出来るか注目』であり、『7/10の安値(106円64銭)を下抜けるか、7/14の高値(107円42銭)を上抜けるか、上下いずれかに抜けることで明確な方向性が見える可能性があり、注目されます』と予想しています。

ユーロについては『先週末18日までとされたEU首脳会議でのEU復興基金を巡る議論はイタリアやスペインなどと財政規律を主張するオランダやオーストリアらの倹約国との溝が埋まらず、19日まで延長されたことから結果を受けた週明けのユーロの反応が注目されます』と伝えており、議論の行方によっては大きく動意する可能性にも触れています。

ポンドに関しては『7/24に発表される英6月の小売売上高や7月製造業、サービス業PMIを受けて英経済の回復を確認することができるか、厳しい結果となり英中銀の緩和に力を借りる必要性が高まるか注目されます』と伝えるほか、EU離脱交渉の行方にも注目しています。

今週の豪ドル/円については『7/21に発表される豪中銀政策委員会議事要旨に対する豪ドルの反応が注目されます』と伝えており、『議事要旨ではロックダウンの影響が労働市場をはじめ豪経済の先行きに影響を及ぼすリスクをどの程度深刻に受け止めているか、議事要旨の内容次第では豪ドルが対ドル、対円で再度上昇に転じるか』に注目が集まりそうです。

また、ヴィクトリア州での感染拡大についても注視しており、『感染の拡大が続くヴィクトリア州のベレジクリアン首相が今週から新たな措置を導入すると発表しており、内容次第では豪ドルの下げにつながる可能性もあり注目されます』と考察するほか、『米中間の対立の行方や上海株が先週末に4日ぶりに反発し3,200Ptsを回復して取引を終えており、上海株が再び上昇基調に転じるか注目されます』と伝えています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子




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情報提供元: FISCO
記事名:「 ドル/円のレンジ相場は続くのか 住信SBIネット銀行(馬渕磨理子)