経済活動にも再開の動きが出てきましたが、この土日は、Zoomによる講義でした。オンラインこそアクションを大きく、というのが“ハーバード流”と教えられ、計13時間、私にしてはよく動いたため、名古屋から帰りの新幹線では座席にへたり込んでしまいました。

それにしても、会議アプリは驚くほど普及しました。新型コロナ発生以降に使ったものだけでも、Zoom, WebEx, Skype, Teams, Google Meet, Facetime, Line, Whereby… あまりに多く、相手方と擦り合わせるのが煩わしいと思っていたら、BlueJeansなどでは異なるソフト同士を繋ぐことも可能とのこと。競争の激しさが垣間見えます。

こうしたウェブ会議は一時的なブームに終わるのでしょうか。Zoomの株価は2月末から1.6倍になりましたが、ブーム終焉を見越してか、このところ頭打ちです。

しかし、日本は以前から、他国より対面の会合が多い傾向にあります。かつて米系金融機関にいた時に調べたところ、日本のアナリストは、米国に比べて1.5倍程度も多くのミーティングをしていました。CMにもあるように、営業は“足が命”的な精神論もありますし、取引先が集中していて移動距離が短いことも関係していると思います。その分やはり疲弊しますし時間も取られていました。

今回は、自分も含む中高齢層が、モウロクしていないことをアピールしようと躍起になって会議システムを使い始めました。喉元過ぎれば旧来通りのリアル会議に戻りそうですが、せっかくモメンタム、これからもキープして行ければと切に願います。

マネックス証券 チーフ・アナリスト 大槻 奈那
(出所:5/25配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より、抜粋)




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情報提供元: FISCO
記事名:「 コラム【アナリスト夜話】Zoom、WebEx、Teams…会議ソフト狂想曲(マネックス証券チーフ・アナリスト大槻奈那)