寿命が尽きつつある可能性も度々指摘されるが、現状でのドルは紛れもなく基軸通貨である。国際送金を担うSWIFTによると決済総額のうちドルの構成比は第1位の42.2%(金額ベースで2019年末時点、第2位はユーロで31.7%)、BISの2019 Triennial Central Bank Surveyによると為替売買代金に占めるドルの構成比は第1位の88.3%(200%換算でのシェアで2019年4月時点、第2位はユーロで32.3%)、IMFによると外貨準備高に占めるドルの構成比は60.9%(2019年末時点、第2位はユーロで20.5%)である。通貨スワップ締結国にとっては、無制限のドル供給を受けられるという安心感は非常に大きい。