4月6日にMedRxivに投稿された「Association of BCG vaccination policy with prevalence and mortality of COVID-19(※)」(プレプリント)では、136ヵ国を対象として、BCGワクチン接種とCOVID-19の関係が検証されている。現在ワクチンを定期接種している国、かつて定期接種していがた現在はしていない国、ずっと定期接種していない国に分けて解析した結果、BCG ワクチン接種と COVID-19 による発症率および死亡率とは有意な関係があること、そしてその関係は2020年2~3月の平均気温と平均寿命をコントロールした後も成立していることを示した。ワクチンの防御効果があるとすれば、死亡率の低下というよりは、ウイルスの伝播の大幅な減少に起因している可能性を指摘している。気温は発症率、死亡率と有意な相関はなかった一方、平均余命は両者と有意な相関が見られた。