ちなみに世界銀行の試算の元になったのはMcKibbin氏とSidorenko氏による「Global Macroeconomic Consequences of Pandemic Influenza」であったが、McKibbin 氏は3月2日に「The Global Macroeconomic Impacts of COVID-19: Seven Scenarios」を発行した。労働力、株式リスクプレミアム、生産コスト、消費需要、政府支出への影響を勘案し、7つのシナリオに基づく経済影響が示されている。スペイン風邪に対応するシナリオでは、多くの国で1桁後半のGDPへの悪影響が見込まれている。また、軽度のパンデミックが無期限に毎年再発するというシナリオでは、2%程度の悪影響が累積されていくイメージが描かれている。