ビットコインの価格は100万円辺りでの推移が続いている。中国での暗号法可決などが話題となっているが、本稿では来年予定されている半減期に関する価格予測をお伝えしたい。

過去2回の半減期は、2012年11月29日と2016年7月10日に発生している。2012年に迎えた1回目は、価格及び出来高のデータが歯抜けとなっているほか、参加者も少ないことから参考としにくい。当時、半減期に関心を示していたのは、技術者が中心で積極的な売買を手掛ける投資家は皆無だったと思われる。

一方、2016年の2回目に関しては、国内ではbitFlyerやコインチェック等が取引所を運営していたほか、改正資金決済法の施行(2017年4月)を間近に控えていた。また、中国では人民銀行による人民元安誘導を警戒した中国人投資家がビットコイン買いに走るなど知名度は2012年とは比較にならないほど上昇しており参加者も多かった。

ビットコインの価格は、2016年1月から5月下旬まで350ドルから450ドル水準(仲値400ドルで上下10%の値動き)でのもみ合いが続いていたが、5月27日以降、出来高を伴い上昇。6月11日に600ドル台に乗せてからは、13日に700ドル台に到達した後、瞬間的には777ドル(18日)まで上昇した。半減期(7月9日)以降は、10月中旬まで600ドル前後でのもみ合いが続いたが、10月下旬辺りから出来高が増加し上昇。年末にかけてもじりじりと上げ、2017年1月1日には1000ドル台まで駆け上がった。

この動きを今回の半減期(現時点では2020年5月上旬と予想)前後の推移に当てはめると、2020年3月辺りまでは、上下の値幅20%つまり仲値を8000ドルとすると7200ドルから8800ドルでのもみ合いが続き、3月下旬辺りから出来高を伴い上昇。半減期の3週間前辺りである4月中旬に一度高値15200ドル(8000ドル×1.9倍)をつけた後は12000ドル前後でもみ合い。半減期通過後の8月中旬辺りから再度上昇し、11月上旬には20000ドル(8000ドル×2.5倍)に到達する計算となる。

【価格8000ドル、半減期は2020年5月上旬と仮定】
・来年3月までは仲値8000ドル±10%でのもみ合い
・3月下旬から動意付き、4月中旬に15200ドルまで上昇
・半減期通過後は8月上旬まで12000ドル前後でのもみ合い
・8月中旬以降、上昇し、11月上旬には20000ドルに到達




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情報提供元: FISCO
記事名:「 半減期は買い対応で、予測では来年2万ドルも【フィスコ・ビットコインニュース】